2020年9月11日金曜日

2020.09.11 研究会 報告 親のしつけと体罰 (特にスパンクに着目して)

2020年9月11日(金) 同盟基督教団 中野教会+リモート

2020年9月11日(金)同盟基督教団 中野教会にて聖書と精神医療研究会の理事会および研究会が開催されました。一部参加者はリモートで参加をしました。

研究会では笹岡靖理事が「親のしつけと体罰」について、特に「スパンク」に着目して発表をし。意見交換の時を持ちました。

戦後の日本の福音派の教会は、子育てに関して宣教師を通してアメリカ式の子育ての影響を受けてきました。アメリカの保守的なプロテスタント教会では、非保守的な教会と比べて体罰(スパンク)の頻度が高いことが報告されています。

昨今、国際的な動向として、スパンクを含む体罰と子育てにおける有害な結果との関連性が指摘されており、体罰を禁止する動きが各国で広まっています。

教会(クリスチャン家庭)も、昨今の国際的な動向に着目し、報告されている研究結果を考察し、「しつけ」に関するスタンスを検証・評価する必要の中に置かれています(聖書と照らし合わせながら)。

笹岡理事の研究論文は今冬発行予定のジャーナルに掲載予定です。

2020年6月16日火曜日

研究会員の皆さまへ:新年度のご案内

研究会会員の皆さまへ

 主の御名を賛美します。

 思いもしなかった新型コロナウイルス感染問題が世界中を席巻し、緊急事態宣言が発令され、その中にあって今、私たちは教会とは?信仰とは?そして人生とは・・・?と、その意味と意義が問われる日々を送っています。

 宣言が解除されてもなお、なかなか収束の行方と先の見えない日々が続いていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか? 研究会も当初43日に予定していた理事会及び研究会を延期し、その後理事会のみをインターネットにおいて行ないました。そしてこの理事会において聖書と精神医療研究会規約第5条に基づき、2019年度の活動報告、会計決算及び2020年度の活動予定、会計予算の承認をいたしました。通常ですと、総会においても会員の皆さまの賛同をいただく機会を持っていますが、今年度は集まっての総会は行なわず、会員の皆さまには先日、書面にて報告をお送りさせていただきました。

 また今年度はシンポジウムも中止といたしました。今回「児童虐待と福音」というテーマのもとシンポジウムを計画していましたが、これはぜひ来年に行ないたいと願っています。ご期待ください。またこの一年間のテーマも同様に「虐待と福音」といたしました。今年中に同テーマのジャーナルを発行します。

 また次回の集まっての研究会は911()に行なわれる予定です。詳しくはHPの情報を御確認ください。

 この問題の一刻も早い収束とこのような状況下における皆さまの健康と安全、神さまの導きを心よりお祈りしています。

2020613

聖書と精神医療研究会 代表理事 上山要

2020年1月31日金曜日

2020.01.24 研究会 報告 不安神経症と共に生きる

2020年1月24日(金) 同盟基督教団 中野教会にて

2020年1月24日(金) 同盟基督教団 中野教会にて聖書と精神医療研究会の理事会および研究会が開催されました。

研究会では河村冴理事が、「『不安神経症』と共に生きる」というテーマで発表し、意見交換の時を持ちました。発表内容の一部を紹介いたします(編集・文責:浜田)







ベタニアのラザロを題材に
よく「奉仕にいそしむマルタ」「静かに御言葉に耳を傾けるマリヤ」の姿が対比されます。「マルタタイプ」「マリヤタイプ」と区分されることもあります。しかし二人の兄弟である「ラザロ」が脚光をあびることはほとんどありません。確かに福音書の中でラザロの発言は一つも記されていません。

ヨハネ11章等から推察できるラザロの人物像
「信仰者のコミュニティに身を置きながら、身体が病弱だった故に、自らのキャラクターを発揮することができず、結果として目立った発言をする機会を持てなかった人物」

現代におけるラザロ
教会やクリスチャンホームで養われながら、おとなしく、自己主張を控え、内に引きこもるタイプの存在だったのかもしれません。

イエスはそんなラザロを愛し、死に際しては涙を流し、復活(救い)の恵みを与えてくださいました。

コミュニケーション能力が重要視される現代において、ラザロタイプの人(社会不安障害の傾向のある人)は社会においても教会においても居場所を見出すことが困難です。

教会には配慮が求められています。
また、当人においては「認知行動療法的なアプローチ」も必要かもしれません。

認知の再構成・認知行動療法
否定的で偏った思い込み(認知)がある場合、その認知の歪みを再構成していく必要があります。不安をもたらす思考パターンにある歪みや癖を変え、再構成し、思考パターンを変化させていく事が「認知再構成」であり、そこに具体的な行動パターンの改善を実施していくことが「認知行動療法」となります。

ラザロの認知再構成
イエスによって復活したラザロは「その後、過越祭りの六日前に家族で行った食事の際にイエスと一緒に席についていた」と聖書は記しています(ヨハネ12:2)。
相変わらずラザロ自身の発言は記されていませんが、彼がイエスを中心としたコミュニティの中に留まっていたことは確かです。
復活したラザロを見るために大群衆が家を訪ねました。それを知った祭司長たちがラザロの命を狙おうとしたわけですが(ヨハネ12:10)、彼は好奇の目に晒されることを耐えることができました。
「これまでのラザロは、イエスが訪問した時もその姿が記録されない程に影が薄く、コミュニティの辺縁に留まっていたと思われますが、自身の復活事件をとおして 『イエスが共に居る』ということであるならば、殺害によって『死』を招くことすらも恐れるに足らないと不安を除去し、堂々とコミュニティの中心に座っても大丈夫であるという認知の再構成をすることができたと言えるのかもしれません」
 
※学びの詳細はこの秋発行のジャーナルに掲載予定です。

2019年9月13日金曜日

2019.09.13 研究会 報告 不登校について

2019年9月13日(金) 同盟基督教団 中野教会にて

2019年9月13日(金) 同盟基督教団 中野教会にて聖書と精神医療研究会の理事会および研究会が開催されました。

研究会では上山要代表理事が、「不登校」についての発表をし、意見交換の時を持ちました。

全国の中学生で30日以上学校に行っていない生徒は11万人。「学校に行きたくない」と思う、休みがち、行きづらさを感じている所謂「隠れ不登校」は33万人と言われています。合わせると8人の内1人の割合です。学校も原因の解明と対応に動き出しています。

不登校の原因には、発達障害や気分障害、家庭問題や学校での問題(いじめ)等の「可視的原因」がある場合もありますが、原因がはっきりとしない「不可視的原因」も考慮する必要があります。

昨今、不登校になる子ども側の問題だけでなく、「こうあるべき」という義務的・伝統的な枠組みを重視する学校側の制度に内在する問題にも目を向ける動きも見受けられます(子どもの視点に立った教育機会や教育方法が提供される必要性)。

研究会では、学校に見られる「固定化された枠組み」の問題は「神学教育の現場」や「教会」においても考える必要のある課題であることも確認されました。今後も様々な機会を用いて、この課題と向き合っていきたいと思う中にあります。

2019年8月12日月曜日

佐竹十喜雄先生召天について

私たちの研究会の創立時からの理事であられ、理事長の任も担ってくださった佐竹十喜雄先生が719日、米国において召天されました。佐竹先生は現在も理事として私たちを支えてくださっていた研究会の支柱的存在でした。御家族をはじめ、先生と関わりのあるすべての人々の上に天来の慰めが豊かにありますように心よりお祈りしています。

聖書と精神医療研究会 代表理事 上山要

詳しくは国分寺バプテスト教会のHPを御確認下さい。

2019年7月6日土曜日

聖書と精神医療研究会の会員の皆さまへ

聖書と精神医療研究会の会員の皆さまへ

 2019年度の聖書と精神医療研究会の歩みが先日行われた総会・シンポジウムをもって始まりました。

 総会におきましては前年度の活動・会計報告、および今年度の活動計画案と予算案が承認され、今年度より浜田献氏が新たに理事に就任することが承認されました。また会の運営のためには、どうか会費と共に献金、支援をよろしくお願いいたします。シンポジウムも下記の報告にあるように、非常に有益なものでした。講師の岩本陽子氏に心より感謝します。なお今後の活動については随時ホームページにおいて報告させていただきます。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

聖書と精神医療研究会
代表理事 上山要

2019年6月22日土曜日

2019.06.22 シンポジウム 報告 岩本陽子先生

2019年度 総会・シンポジウム


2019年6月22日(土) 幕張聖書バプテスト教会にて


2019年6月22日(土) 幕張聖書バプテスト教会にて聖書と精神医療研究会の総会・シンポジウムが開催されました。総会では2018年度事業報告・決算報告がなされ、2019年度事業計画・予算案が発表されました。

また、上山要代表理事より『関わり、育てる責任』というテーマで第一コリント3:1-9から 説教が語られました。

司会の笹岡理事

総会に引き続き、臨床発達心理士・自閉症スペクトラム支援士の岩本陽子氏を講師としてお迎えして、「 発達障害について考える 〜  こころと関わり、こころを育てる 〜 」というテーマでシンポジウムが開催されました。


シンポジウムではまず、「神経系発達障害」「自閉症スペクトラム障害」「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」「限局性学習障害(SLD)」の基本的な理解を確認し、発達障害のある子どもたちとの関わ方、その心が育まれていく過程にどのように関わっていくことができるのかを学びました。

「家族へのアプローチと連携」、さらに「日曜学校・教会学校での取り組みの可能性」に思いを向けることもできました。

また講義の途中には「聖書の時代の発達障害」という興味深い発表もありました。
  

シンポジウムの講義内容は今秋発行のジャーナルに掲載予定です。