2020年6月16日火曜日

研究会員の皆さまへ:新年度のご案内

研究会会員の皆さまへ

 主の御名を賛美します。

 思いもしなかった新型コロナウイルス感染問題が世界中を席巻し、緊急事態宣言が発令され、その中にあって今、私たちは教会とは?信仰とは?そして人生とは・・・?と、その意味と意義が問われる日々を送っています。

 宣言が解除されてもなお、なかなか収束の行方と先の見えない日々が続いていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか? 研究会も当初43日に予定していた理事会及び研究会を延期し、その後理事会のみをインターネットにおいて行ないました。そしてこの理事会において聖書と精神医療研究会規約第5条に基づき、2019年度の活動報告、会計決算及び2020年度の活動予定、会計予算の承認をいたしました。通常ですと、総会においても会員の皆さまの賛同をいただく機会を持っていますが、今年度は集まっての総会は行なわず、会員の皆さまには先日、書面にて報告をお送りさせていただきました。

 また今年度はシンポジウムも中止といたしました。今回「児童虐待と福音」というテーマのもとシンポジウムを計画していましたが、これはぜひ来年に行ないたいと願っています。ご期待ください。またこの一年間のテーマも同様に「虐待と福音」といたしました。今年中に同テーマのジャーナルを発行します。

 また次回の集まっての研究会は911()に行なわれる予定です。詳しくはHPの情報を御確認ください。

 この問題の一刻も早い収束とこのような状況下における皆さまの健康と安全、神さまの導きを心よりお祈りしています。

2020613

聖書と精神医療研究会 代表理事 上山要

2020年1月31日金曜日

2020.01.24 研究会 報告 不安神経症と共に生きる

2020年1月24日(金) 同盟基督教団 中野教会にて

2020年1月24日(金) 同盟基督教団 中野教会にて聖書と精神医療研究会の理事会および研究会が開催されました。

研究会では河村冴理事が、「『不安神経症』と共に生きる」というテーマで発表し、意見交換の時を持ちました。発表内容の一部を紹介いたします(編集・文責:浜田)







ベタニアのラザロを題材に
よく「奉仕にいそしむマルタ」「静かに御言葉に耳を傾けるマリヤ」の姿が対比されます。「マルタタイプ」「マリヤタイプ」と区分されることもあります。しかし二人の兄弟である「ラザロ」が脚光をあびることはほとんどありません。確かに福音書の中でラザロの発言は一つも記されていません。

ヨハネ11章等から推察できるラザロの人物像
「信仰者のコミュニティに身を置きながら、身体が病弱だった故に、自らのキャラクターを発揮することができず、結果として目立った発言をする機会を持てなかった人物」

現代におけるラザロ
教会やクリスチャンホームで養われながら、おとなしく、自己主張を控え、内に引きこもるタイプの存在だったのかもしれません。

イエスはそんなラザロを愛し、死に際しては涙を流し、復活(救い)の恵みを与えてくださいました。

コミュニケーション能力が重要視される現代において、ラザロタイプの人(社会不安障害の傾向のある人)は社会においても教会においても居場所を見出すことが困難です。

教会には配慮が求められています。
また、当人においては「認知行動療法的なアプローチ」も必要かもしれません。

認知の再構成・認知行動療法
否定的で偏った思い込み(認知)がある場合、その認知の歪みを再構成していく必要があります。不安をもたらす思考パターンにある歪みや癖を変え、再構成し、思考パターンを変化させていく事が「認知再構成」であり、そこに具体的な行動パターンの改善を実施していくことが「認知行動療法」となります。

ラザロの認知再構成
イエスによって復活したラザロは「その後、過越祭りの六日前に家族で行った食事の際にイエスと一緒に席についていた」と聖書は記しています(ヨハネ12:2)。
相変わらずラザロ自身の発言は記されていませんが、彼がイエスを中心としたコミュニティの中に留まっていたことは確かです。
復活したラザロを見るために大群衆が家を訪ねました。それを知った祭司長たちがラザロの命を狙おうとしたわけですが(ヨハネ12:10)、彼は好奇の目に晒されることを耐えることができました。
「これまでのラザロは、イエスが訪問した時もその姿が記録されない程に影が薄く、コミュニティの辺縁に留まっていたと思われますが、自身の復活事件をとおして 『イエスが共に居る』ということであるならば、殺害によって『死』を招くことすらも恐れるに足らないと不安を除去し、堂々とコミュニティの中心に座っても大丈夫であるという認知の再構成をすることができたと言えるのかもしれません」
 
※学びの詳細はこの秋発行のジャーナルに掲載予定です。