2023年2月17日金曜日

2023年2月17日 研究会報告

2023217() 同盟基督教団 中野教会

 

 2023217()同盟基督教団中野教会にて聖書と精神医療研究会の理事会および研究会が開催されました。

 

理事会では、一年の活動を振り返りつつ、新年度の研究テーマや総会・シンポジウム開催方法等を検討しました。

 

研究会では今年度の研究テーマ「格差社会と持続可能性:破れ口に立つ教会」を踏まえて理事の浜田が「コロナ禍と牧師のメンタルヘルス」に着目しながら「家庭内や教会内における様々な問題(ハラスメントを含め)」を考える時を持ちました。

 

コロナ禍と牧師のメンタルヘルス、家庭や教会における問題


「非常事態」が「ニューノーマル化」しつつあるコロナ禍(またアフターコロナ)の時代にあって、様々な基準、モノの見方や価値観の多様化が浮き彫りになっています。教会においても例外ではなく、牧師にはこれまで以上に調整役・執り成し手としての役割が求められています。COVID-19による環境・生活の変化が引き起こす「コロナ鬱」と呼ばれる症状も増えていると言われていますが、常に緊張感や責任感をその身に受けつつ、矢面に立って変化の時代を歩み続けている牧師たちにとっても他人事ではないことを実感する中にあります。

 

精神的なストレスは家庭や教会における関係性にも悪いかたちで現れてしまう危険性を含んでいるので、「如何にこのニューノーマルの時代を生きることができるのか」を考えると同時に、「家庭や教会で起こり得る様々な問題・課題に着目し考察すること」が、予防・回復のために必要であると思います。発表後には、書籍等で紹介されている事例から、理事の先生方と意見交換をし、考える時が与えられました。


研究会で発表し、検討したことはジャーナルに掲載する論文にも反映しています。