2024年3月8日(金) 同盟基督教団中野教会
2024年3月8日(金)、同盟基督教団 中野教会で聖書と精神医療研究会の理事会および研究会が開催されました。
研究会では、浜田献理事によって、今年度の研究テーマ「次世代を育てる家庭の力」を踏まえて、「(牧師)家庭における『健全さ』の探究」と題した発表がなされました。
現代の牧師(牧師夫人)が直面する問題・課題には様々な要素があります。
・人間関係の問題:夫と妻、親と子、牧師と教会、牧師と伝道師など
・仕事の問題:過労、プレッシャー、ストレス、コミュニケーションの難しさ、疎外感
・生活の問題:経済問題、健康問題、家族の問題(親の介護、配偶者や子どものメンタル)
・自身の問題:霊性、資質、性格、経験
問題は、様々な要素が複雑に絡み合って、深刻化し、表面化する傾向があります。そのため牧師(牧師夫人)は、常に自己を吟味し、健全さを保つ(時には取り戻す)必要があります(2コリント13:5、1テモテ4:16、1テモテ3:1〜6)。
他者(教会/社会)から要求される固定化された理想像が過度なプレッシャーやストレスの要因になることもあります。また、牧師や牧師夫人が自ら持っている理想像が不全感や罪責感の要因になることも考えられます。その影響が様々なかたちで家庭内に及ぶことが危惧されます。
発表後、参加者でこれらの問題・課題を様々な角度から考える機会を持ちました。