2021年6月1日火曜日

聖書と精神医療研究会会員の皆さまへ

 新型コロナウイルス感染問題が今なお世界中に蔓延し、昨年来、度重なる緊急事態宣言の発令、まん延防止の措置が適用される中にあって、私たちは「本当に大切なものは何なのか?」という問いかけを教会、信仰、そして人生に投げかけているのではないでしょうか?この問題に対する収束の行方と先の見えない日々が続いていますが聖書と精神医療研究会会員の皆さまはいかがお過ごしでしょうか?研究会も昨年は、総会を兼ねたシンポジウムの中止(総会の決議はリモートでの理事会において承認)、その後の理事会・研究会も年間を通してリモートを中心に行ないました。さらに2021年度においても、4月の理事会において、聖書と精神医療研究会規約第5条に基づき、2020年度の活動報告、会計決算及び2021年度の活動予定、会計予算の承認をいたしました。通常ですと、総会においても会員の皆さまの賛同をいただく機会を持っていますが、今年度も昨年度同様、集まっての総会は行なわず、理事会の承認のみ、会員の皆さまには書面にて報告をお送りさせていただきました。また今年度もシンポジウムは中止といたしました。2021年度は年間のテーマを「社会資源としての教会・信仰者」とし、今年中に同テーマのジャーナルを発行します。また今年度の研究会開催の詳細についてはHPを確認していただければ感謝です。この問題の一刻も早い収束とこのような状況下における皆さまの健康と安全、神さまの導きを心よりお祈りしています。


2021年5月26日


聖書と精神医療研究会 代表理事 上山

2021年4月23日金曜日

2021.4.23 研究会 報告 社会資源としての教会

2021年4月23日(金) 同盟基督教団 中野教会+リモート

2021年4月23日(金)同盟基督教団中野教会にて(リモート併用で)聖書と精神医療研究会の理事会および研究会が開催されました。

研究会では理事の笹岡師により、新年度の研究テーマを踏まえて「社会資源としての教会」というテーマで発題がなされました。

社会資源としての教会
社会的な必要に仕えていくことを大切な宣教の働きとして位置付けた「ローザンヌ運動」のように、社会における教会の役割はキリスト教界において重要視されてきました。世界の歴史を見ると教会が社会資源としての大切な役割を果たしてきた記録もあります。ただ現代日本では、社会資源としての役割は「行政が行うもの」という認識が強い傾向にあり、教会は(一部の教会を除いては)あまり社会的必要に仕える役割を担えていないという状況があるのかもしれません。

教会は幼稚園・保育園、学習支援、文化活動、地域活動、自殺防止活動等の直接の活動を通して地域における必要に仕えていく可能性を持っています。また礼拝や教会学校(日曜学校)をはじめとした教会内における基本的な活動のなかにも様々な(霊的)資源を持っているはずです(讃美歌や祈り等)。

今回の研究会は新年度の研究に思いを向けつつ、社会資源としての教会・信仰者の可能性を参加者たちで積極的に考える有意義な学びの機会へと導かれました。

新しい年度も、研究会の開催やジャーナル作成を通して有益な学びを共有していくことができたらと願っています。

2021年2月5日金曜日

2021.2.5 研究会 報告 スマホ・ネグレクト

2021年2月5日(金) リモート研究会

2021年2月5日(金)リモートで聖書と精神医療研究会の理事会および研究会が開催されました。

研究会では浜田が、年間テーマ「虐待と福音」を踏まえて「スマホ・ネグレクト」の問題をとりあげ、発表しました。 

スマホ・ネグレクト

これまでも「青少年のスマホ依存」について考える機会を持ってきましたが、現代においてスマホ依存は青少年だけの問題ではありません。スマホ依存の状態に陥っている大人も多く存在します。特に「子育て世代のスマホ依存」は、子どもの成長にも深刻な影響を及ぼす危険性があり、問題を認識する必要を感じています(私自身当事者として)。 

親がスマホに熱中することによって、結果的に子どもは無視され、放置されてしまいます。例えば、赤ちゃんがお母さんを見つめていても、親がスマホに気を取られて視線を返してあげられない、という状況が生まれます。日常的にこういった情緒的応答・つながりの得られない状況が続いてしまうと、子どもは健全に成長できなくなってしまいます(愛着障害、共感能力など社会性・人間関係に関わる力が育まれない)。

幼少期に親子関係を通して「心の土台」を築くこと(非認知能力を育むこと)は、(後からでも身に着けることが可能な)認知能力を育むこと以上に大切であると言われています。※参考:諸富祥彦著「プチ虐待」の心理(青春出版社.2016年)

クリスチャンであれば「信仰」こそが「心の土台」であると考えますが、スマホ・ネグレクト状態に陥ってしまうことによって、子どもの健やかな成長を妨げてしまうことや、信仰継承の機会を失ってしまうことのないように気をつけたいと思います。 

これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。 あなたが家で座っているときも道を歩くときも、寝るときも起きるときも、これを彼らに語りなさい。これをしるしとして自分の手に結び付け、記章として額の上に置きなさい』(申命記6:7〜8)

「主のことば」であり「主への信仰」であるべき『これ』が「スマホ」になってしまうことがようにしたいと思います(歩きスマホ、寝ながらスマホ、手に結び付けられたスマホ)。

研究発表の後、参加者たちで、教会における「非認知能力を育む機会」についてディスカッションをしました。

「礼拝」や「教会学校(日曜学校)」は非認知能力が育まれていく機会となる可能性を内包しつつも、プロテスタント教会のプログラムや説教は論理的・理屈的側面が強い傾向にあり、その機会を活かしきれてはないのではないか、もっと非認知能力を育むことのできる機会を用意する必要があるのではないか、という意見も出ました。 

引き続き、「スマホ・ネグレクト」「青少年や大人のスマホ依存」の課題、また「教会ができること」を考えていきたいと思います。

2021年1月1日金曜日

研究会員の皆さまへ

新しい年を迎え、主の御名を心より賛美いたします。 昨年の今頃には思いもしなかった現在のコロナ禍にあって、私たちの働きや生活、そして教会の歩みにも大きな変化が及んでいます。すべてのことに神さまの御手がのばされ、この問題が一刻も早く収束に至ることを心よりお祈りしています。 聖書と精神医療研究会では、この度「聖書と精神医療39号」を発行し、会員の皆さまには先日発送させていただきました。会員以外の方でも購入可能です。事務局に問い合わせをいただくか、全国のキリスト教書店にて、お買い求めください。また今年も研究会、シンポジウムが予定されていますが、コロナ禍にあってスケジュールの変更の可能性があります。詳しくはHPで確認されるか、事務局にお電話でお尋ねください。本年もどうぞよろしくお願いします。 聖書と精神医療研究会 代表理事 上山要